塗床の試し塗りの依頼があり、施工過程の写真を撮ったのでご紹介をします。
ちなみに、塗り床とは、床に塗料を塗布し、仕上げることです。そのまんまです。
塗り床は塗料の種類、工法などにより機械的強度(耐荷重性、耐摩耗性、耐衝撃性)、化学的特性(耐水性、耐薬品性、耐熱性、耐候性)、居住性(歩行感、美観性、防音性)などの機能を付与され、それぞれの使用目的に応じて使い分けます。
大きく分けて、エポキシ樹脂系とウレタン樹脂系とアクリル樹脂系などがあります。
今回は、エポキシ樹脂系の流しのべ工法です。
ちなみに現在の床は、剥がれが目立ち、世界地図のようになっています。
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② まずは、ケレン作業からです。
今回は、範囲も狭いのでカワスキやスクレーパー等で簡単に剥がれますが
範囲が広くなると、特殊な研磨機械を使い、旧塗膜を剥がしていきます。
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③ ある程度、旧塗膜がとれたら、こびり付いている旧塗膜を
サンダーにてケレンします。
④ また、少し凹凸を作り、新たな塗料が絡みやすいようにしています。
これは毎回するわけでなく、状況によりしない場合もあります。
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⑤ ケレン完了です。
ケレン後に一番重要なことは、きちんと清掃をすることです。
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⑥ プライマー塗布状況です。
通常は、ケレン完了後に下地調整をするのですが、
今回は試し塗りにて仕上がりの検証をする予定でしたので
下地調整を行わずに、プライマーを塗布しています。
ちなみに、下地調整をしなかったので
プライマーがだいぶコンクリートに吸われました。
今回のコンクリートは、あまり良くなかったので
こういう場合は、通常、左官のモルタル補修をします。
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⑦ プライマー塗布完了です。
下地があまりよくなかったので2回塗布しました。
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⑧ 塗床塗料の配合です。
塗床の塗料は全部使うときは、そのまま混ぜますが、
量を少なめに塗布する場合はきちんと秤にて
配合しないと、少しでも配分を間違えると
硬化不良を起こす原因となります。
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⑨ 1回目エポキシ系塗床塗料の塗布状況
コテで、きれいに伸ばして塗っていきます。
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⑩ 珪砂入りの塗床1回目です。
こちらもコテできれいに伸ばして塗っていきます。
通常は、塗った後に均等に珪砂を撒いていくのですが
今回は、塗料に珪砂を入れてしっかり混ぜて塗っています。
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⑪ 塗床1回目完了です。
左が通常の塗床で、右が珪砂入りの塗床です。
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⑫ 塗床2回目塗です。
同様にコテでキレいに伸ばしていきます。
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⑬ 施工完了です。
見た目ではよくわかりませんが、
珪砂入りの方が厚くなっています。
今回の施工は、あくまで試し塗りにて、仕上がりの検証です。
依頼によっては少し違う施工になりますので、ご了承ください。